お盆休みのお知らせ


12日(木)〜16日(月)
FAX/WEBSHOPからの発注は受付けておりますが、お休み明けからの製作になりますのでご了承下さい。





Posted by : 堀商店 | - | 17:50 | - | -
奇妙なはなし
ある日薄暗ーい事務所の洗面で、うがいをしたら、大きな足の長い二匹のクモが流されまいと必死だった。

当然、男らしく無いボクは絶叫した。
ちょっぴり恥ずかしくって、あー女の子がいなくて良かったな、、と思った。

クモは、ゴキブリの様に殺虫剤で一吹き、必殺でゴミ箱にポイと言う訳にはいかなさそうだ。
ボクの40歳を超えてマッハで薄れ行く記憶では、クモはその場所を守ってくれる守り神てきな事を聞いた様な記憶があるし、朝クモはナンチャラ、、、夜クモはナニナニみたいな、とってもややこしく神聖な昆虫のイメージがある
これを、一気に下水まで流そうもんならきっと殺生なボクには天誅が下るのだろう。

普通に暮らしててもアンラッキーなボクにこれ以上アンラッキーが訪れない様に流さずそこに住んでいただく事にした。
失礼の無い様に「御クモさま」と呼んだ。


水を流す際は御クモさまを流さない様に神経を集中した。
一週間程が過ぎても彼らはそこから動かず、水を流し始めると面倒くさそうに隅に避けるという上下関係のシステムが完全に出来上がった。
ちょっと御クモさまに水が掛かってしまうとボクは「すんませんス、大丈夫っすか?」と謝って、、媚びた。

ある日、歯を磨いた時に今から流させて頂きますよ、という合図
2、3滴水を落とした、、でもその日の御クモさまは退いてくれません
「あのーすいません、、ちょっと水を流したいので、、」と言って
ちょっと多めにチョロチョロと流してみたが結果は同じだった。

バカにされている、、きっとぼくは。

我慢も限界だった。
そもそもボクの勝手なイメージでクモとの間で上下関係が出来上がってしまったのだ。
ボクは家賃を払っている、彼らは家賃を払っていない。
もっと堂々と洗面を使っていいんじゃないのか?

キレた。

「おまえら、、もう許さへん」
素手は怖いので割り箸でクモ野郎の足を掴み廊下の端の非常階段まで連れて行った、あんまりヒドい事をすると天誅が下らないとも限らないし、あったとしても最低限で御願いしたいので2匹目も同じ場所に連れて行った。
鬼の形相で言ってやった「他の家に行って下さいねっ」
まだ少し敬語口調は抜けてなかった。

事務所の水事情は快適になった。
何も気にせず流せるようになった。



2週間程が経った。

機嫌良くボクは顔を洗おうとして水を流した。
さささっ、、何かが動いた。



信じられない、、老眼がヒドくなりつつある自分の目を疑った。


か、か、、帰って来た、、やつらだ、、。





see you next week




Posted by : 堀商店 | - | 15:54 | - | -
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